読み方 : ディーエーオー
DAO 【Data Access Object】 データアクセスオブジェクト
概要
DAO(Data Access Object)とは、オブジェクト指向プログラミングでよく用いられる典型的なオブジェクトの設計様式(デザインパターン)の一つで、データベースなどに保存しておくためのシステムや仕組みに対する操作を実装したオブジェクトのこと。解説 DAOはプログラムからデータベース管理システム(DBMS)などデータの永続化機構に対するデータの保存、読み出し、修正、削除などを行うための抽象的なインターフェースを提供し、データベース側の詳細な実装や利用方法の違いなどを隠蔽する。
プログラム中のデータアクセスに関わる部分をDAOとしてビジネスロジックなどから分離することにより、DAO以外の部分がデータの保管システムの入れ替えや仕様変更などの影響を受けないようにすることができる。逆に、システム上の処理内容に変更があっても、それに合わせてDAOを修正する必要はない。
MicrosoftのData Access Objects
米マイクロソフト(Microsoft)社のソフトウェアなどで利用されるデータベースシステムを操作するためのAPI(プログラミングインターフェース)として「DAO」(Data Access Objects)があるが、同名なだけで技術的な繋がりはない。
こちらのDAOは32ビットWindowsアプリケーションからJetデータベースエンジンやODBCに接続する方法を提供するインターフェースで、1992年に登場した。Microsoft Accessなどで作成したデータベースにプログラム上からアクセスする際などに用いられた。1999年発売のMicrosoft Office 2000に同梱されたDAO 3.6が最終バージョンで、以降は更新されていない。
(2025.8.21更新)