共有ロック 【shared lock】

概要

共有ロック(shared lock)とは、データベースシステムなどで記憶領域への同時アクセスを制限するロック機構の一つで、他の実行主体による参照は許可するが変更や排他ロックは制限するもの。

並行して複数のプログラム実行されている環境で、同じ記憶領域の内容を同時に読み書きすると内容が破損したり処理に矛盾が生じるため、先にアクセスした主体が処理の終了まで一時的に他の主体によるアクセスを制限・禁止する仕組みをロックという。

ロックの方式のうち、他の主体による書き換えや削除は禁じるが、読み込みは許可するものを共有ロックという。ロックった主体自身も書き込みをうことはできず、対象を安全に参照したいときにわれる。複数の主体が同時に共有ロックをかけて同時に参照することもできる。

一方、他の主体による書き込みだけでなく参照も禁じ、対象へのアクセスを一時的に完全に独占するロック方式は「排他ロック」あるいは「占有ロック」という。

(2020.4.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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