イベントドリブン 【event-driven】 イベント駆動型 / EDA / Event-Driven Architecture
概要
イベントドリブン(event-driven)とは、コンピュータプログラムの開発および実行方式の一つで、利用者や外部の別のプログラムなどが引き起こす出来事に対応する形で処理を記述あるいは実行する方式。開発者は「操作画面上のメニューが選択された」「キーが押された」など、利用者が行う個々の操作などに応じて起動され、対応した処理を行うプログラム部品(モジュール)を記述する形でソフトウェアを開発していく。
ソフトウェア側に通知される出来事は「イベント」(event)と呼ばれ、利用者による入出力装置の操作だけなく、周辺機器や装置の状態の変化、外部の他のプログラムからの通知、例外やエラーの発生などを受け取ることもできる。通知に呼応して呼び出せるようにしたプログラムを「イベントハンドラ」(event handler)あるいは「イベントリスナ」(event listener)という。
イベントドリブン型のプログラムは開発者が行いたい処理を記述するだけでよく、操作を受け付けたり処理を各ルーチンに振り分けるといった制御を行う必要がないが、この部分を担う主体となる(イベントを発行する側の)ソフトウェアが別に必要になる。
プラグインなどの付加的なソフトウェアの場合は追加先となるアプリケーションソフトが主体となるが、単体で動作させたいプログラムの場合にはOSや言語処理系の用意するランタイムなどに追加する形を取ることが多い。ランタイムが結合されて提供されるような場合には、形式上は単体で実行可能なプログラムとなっている。
(2018.10.4更新)