Hello, World!
概要
Hello, World!とは、プログラミングの初学者向けの教材などで、最初に画面出力する定番の文字列。一番最初のサンプルや例題として、「Hello, World!」のみを表示して終了するプログラムを作成するのが定着している。プログラミング言語の入門書などで、実際に動作する最も単純なプログラムの例として、「Hello, World!」という文字を画面に表示して終了するプログラムがよく取り上げられる。これを作成することで、実行できるプログラムに最低限必要なコードと画面に文字を出力するコードを覚えることができる。
例文として「Hello, World!」が広く普及したのは、1978年にブライアン・カーニハン(Brian Kernighan)氏とデニス・リッチー(Dennis Ritchie)氏が出版したC言語の教科書「The C Programming Language」が由来とされる。この本はC言語の教科書として世界的に広く読まれたため、後続の多くの言語の入門書も「Hello, World!」を表示するサンプルプログラムを掲載するようになった。
「Hello, World!」という例文の正確な初出は不明だが、1972年にカーニハン氏が執筆した、C言語の元になった言語の一つであるB言語のマニュアル文書に「Hello, World!」の記述が存在するとされる。また、1975年から編纂されている「ジャーゴンファイル」(Jargon File)には、1967年に考案された、B言語の元になった「BCPL」言語のサンプルプログラムの中に登場したとする記述があるが、いつ誰がどこに掲載したかなどの詳細は記されていない。
(2024.2.16更新)
関連用語
関連リンク (外部サイト)
- On the Origin of “Hello, World!” -
“It was in 1972 that Kernighan was tasked with writing a manual for using B that was to be used internally at Bell Labs. This memorandum, titled A Tutorial Introduction to the Language B, is the first documented instance of
“Hello, World!”
in all of programming cannon.” - The Jargon File - BCPL -
“the language in which the original hello world program was written.”