ワーニング 【warning】 ウォーニング / 警告
概要
ワーニング(warning)とは、プログラミング言語の処理系などが表示する警告メッセージの一種で、文法や言語仕様上の誤り(エラー)ではないが、不適切・不正確と思われる記述を検出したことを知らせるもの。言語処理系のコンパイラなどが開発者の作成したソースコードを解析している際に発生するもので、処理を中止しなければならないほどの致命的な欠陥ではないものの、正しい記述ではないことが疑われる場合に生じる。
ワーニングがあってもコンパイルは最後まで行われ、得られたオブジェクトコードを実行することはできるが、意図した通りに動作しなかったり、予期せぬ不具合の原因となる場合がある。開発者が何らかの必要からあえて一般的でない記述を行なった場合にも現れるため、エラーとは異なり必ずしも問題があるとは限らない。
処理系によってはエラーとワーニングのほかに、より軽微な通告段階として “caution” (注意)や “notice” (通知)などが設けられている場合もある。ちなみに、“warning” は英語の原音では「ウォーニング」に近い発音だが、日本では慣習的に綴りに引きずられて「ワーニング」と発音されることが多い。
(2020.3.10更新)