ワーニング【warning】ウォーニング/警告

コンパイラなどの処理系は、ソースコードの解析中にワーニングを検出しても処理を中断せず、最後までコンパイルを続行してオブジェクトコードを生成する。エラーとの最大の違いはこの点で、ワーニングが残った状態でもプログラムを実行することは可能である。
ワーニングが示す箇所には、初期化されていない変数の参照、型変換による情報の欠落、どこからも参照されない変数の定義など、プログラムが意図した通りに動作しなかったり予期せぬ不具合の原因となったりするコードが含まれる。開発現場では一般的にワーニングを解消した状態でリリースすることが推奨されている。処理系によってはワーニングをエラーと同等に扱うよう設定できる場合もあり、コード品質の管理に活用されている。
一方で、ワーニングが発生しても必ずしもコードに誤りがあるとは限らない。開発者が特定の目的のためにあえて一般的でない記述を選択した場合にも、処理系がそれを検知して警告を出すことがある。この場合、設定によって特定のワーニングを無効化したり、コード中にディレクティブを記述して処理系に無視を指示したりする方法が用いられることがある。
処理系によっては、エラーとワーニングのほかに、“caution” (注意)や “notice” (通知)などのさらに軽微な通告段階を設けているものもある。また、近年の統合開発環境(IDE)や静的解析ツールでは、コードの入力中にリアルタイムでワーニングを表示する機能が普及しており、問題の早期発見に役立てられている。英語の “warning”の発音は「ウォーニング」に近いが、日本のIT分野では慣習的に「ワーニング」の表記が定着している。
(2026.6.14更新)