リッスン 【listen】 リスニング / listening

概要

リッスン(listen)とは、「聞く」という意味を持つ英単語で、通信機能を持つソフトウェアが、外部からのアクセスに備えて待機することをこのように呼ぶ。

TCP/IPでは、コンピュータ上で複数のプログラムが同時に異なる種類の通信ができるよう、ポート番号port number)と呼ばれる識別番号が用意されている。外部からの接続を待ち受けて応答するサーバソフトウェアは、自分が通信したいポート番号をオペレーティングシステム(OS)に登録し、そのポートに接続要求があると通知を受けて処理を行う。

この動作のことを「ポートをリッスンする」のように表現し、そのようなプログラムのことを「リスナー」(listener:聞き手、聴取者)という。例えば、WebサーバはHTTPで通信を行うため、標準ではTCP80番ポートをリッスンし、Webブラウザなどからアクセスされるのを待っている。

(2019.3.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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