DRY原則 【Don't Repeat Yourself】

概要

DRY原則(Don't Repeat Yourself)とは、ソフトウェアの構成や構築手法についての原則の一つで、同じ意味や機能を持つ情報を複数の場所に重複して置くことをなるべく避けるべきとする考え方。

1999年に出版されたアンディー・ハント(Andy Hunt)氏とデイビッド・トーマス(David Thomas)氏の共著 “The Pragmatic Programmer” (邦題は「達人プログラマー」)の中で提唱された原則の一つである。

システムソフトウェアを構成する設定や設計に関する情報について述べたもので、複数の場所に同じ情報が置かれていると変更時に整合性が取れなくなる危険性が高まるため、一箇所で管理して必ずそこから参照するようにすべきとする原則である。

転じて、プログラムコード中で同じ(ような)動作をするコードを何度も書かずに、関数などにまとめて呼び出して利用すべきとする意味で用いられることもあるが、こちらは本来は “Once and Only Once” (OAOO)原則と呼ばれるものである。

(2020.4.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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