スクリプト 【script】 scr
プログラムの種類の一つで、人間が読み書きしやすいプログラミング言語で書かれたプログラム(ソースコード)を即座に実行できるようなものをスクリプトという。そのようなプログラムを記述するための言語を「スクリプト言語」(scripting language)という。
通常、プログラミング言語で書かれたコードはコンピュータが直に解釈して実行することができないため、機械語(マシン語)へのコンパイル(翻訳)や必要な外部プログラムのリンクなどの操作を行ない、実行可能ファイルを作成する作業工程が必要となる。
スクリプトではこの工程を専用のソフトウェア(インタプリタや仮想マシンなど)が自動的に行なってくれるため、プログラムを作成あるいは入手後、即座に実行を始めることができる。面倒で専門的な作業が不要な一方、機能や性能に一定の制約や制限があることが多い。
多くのスクリプトは何らかのソフトウェア上で実行され、そのソフトの持つ機能を呼び出して作業を自動化したり、機能を拡張するために用いられる。言語によっては通常の実行可能プログラムと同じように、オペレーティングシステム(OS)などの上で独立して起動できる実行環境が用意されている場合もある。
著名なスクリプト言語としては、UNIX系OSのシェルで実行されるシェルスクリプト(shell script)、Webブラウザで実行されるJavaScript、Webサーバで実行されるPHPやJSP、ASP、汎用的で多様な実行環境を持つPerlやRuby、Pythonなどがある。
(2020.4.23更新)