ACCDBファイル
概要
ACCDBファイルとは、米マイクロソフト(Microsoft)社のデスクトップ環境向けのデータベースソフト「Microsoft Access」(マイクロソフト・アクセス)における標準ファイル形式。標準のファイル拡張子は「.accdb」。Access 2007以降で標準的に用いられるファイル形式で、Access 2003までのMDB形式(.mdbファイル)に取って代わった。2007以降のAccessもMDB形式に引き続き対応しており、MDBからACCDBへ変換することもできる。
基本的な機能はMDB形式と変わらず、内部に複数のテーブルを作成・格納でき、付随するクエリやフォーム、レポート、マクロ、VBAモジュールなども同じファイルに一括して保存することができる。内容を暗号化して開く際にパスワードを要求することもできる。
MDB形式からの変更点として、複数の値を持つフィールド(多対多リレーションシップ)の導入や、フィールドの内容として外部ファイルを添付することができる添付ファイル型(Attachments)、SharePointやOutlookとの連携の強化、長大な文字列を格納可能なメモ型における履歴管理機能などがある。
他の多くのデータベース管理システム(DBMS)とは異なり、作成したACCDBファイルを複製するだけで、内部のデータやアプリケーションを丸ごと他のコンピュータに移すことができる。Accessがオフィスソフトの一部であることを反映したユニークな仕様である。
ACCDBファイルはAccessがシステムに導入(インストール)されていれば利用者がAccessで直接開いて編集することができる。また、Accessのデータベースエンジン部分は「Accessデータベースエンジン」(旧称ACE:Access Connectivity Engine)として配布されており、ODBCなどのインターフェースを介して外部のソフトウェアから接続し、データの取得や操作を行うことができる。
(2020.4.8更新)