読み方 : べきじょう
冪乗 【exponentiation】 累乗
概要
冪乗(exponentiation)とは、同じ数を自身に何度も繰り返し掛け算する計算方法。anのように表記し、「aをn回掛ける」という計算を表す。
目次
解説 例えば、a×a を a2 のように表し、「aの2乗」(あるいは自乗)という。同様に、a×a×a は a3で「aの3乗」、aをn回掛けたものは an で「aのn乗」という。このとき、aを「底」、nを「冪指数」という。
a-1 は 1/a を表し、同様に a-2 は 1/a2、a-n(nは正数)は 1/an を表す。a1/2は2回掛けてaになる数、すなわちaの平方根(ルート)を表し、a1/3は立方根(3乗根)、a1/n(nは正の整数)はn乗根を表す。a0はaの値によらず常に1となる。
日本語では、「累乗」も「冪乗」も同義とする場合と、「累乗」を「aをn回掛けたもの」と表現できる指数が正の整数の演算に限定し、これを含む指数が任意の数の場合を「冪乗」として区別する場合がある。
プログラム上の冪乗計算
コンピュータプログラムで冪乗計算を指示する場合、専用の冪乗演算子を用いて「a^n」(BASIC、Visual Basic、Excel VBAなど)、「a**n」(Python、JavaScriptなど)のように記述するプログラミング言語と、標準ライブラリなどを用いて「Math.pow(a,n)」(Javaなど)のように記述する言語がある。
(2025.9.26更新)