オブジェクトコード 【object code】 バイナリコード / binary code
概要
オブジェクトコード(object code)とは、コンピュータプログラムの形式の一つで、コンピュータによる解釈・実行に適した言語やコード体系で記述されたもの。通常は人間が直接記述することはなく、ソースコードから変換して生成する。コンピュータの中央処理装置(CPU/マイクロプロセッサ)は機種ごとに直に実行できる機械語(マシン語)の仕様が決まっており、機械語による命令を並べたプログラムをオブジェクトコードという。
物理的なプロセッサの機械語で記述されたものだけでなく、プロセッサをソフトウェア的に構築した仮想マシン(VM:Virtual Machine)向けの中間コードやバイトコードなどによるプログラムも含まれる。
オブジェクトコードの生成
一般的なソフトウェア開発では、人間が読み書きしやすく高度で抽象的な機能を備えたプログラミング言語で「ソースコード」(source code)を作成し、これをコンパイラやインタプリタなどのソフトウェアでオブジェクトコードに自動変換して実行可能なプログラムを作成する。
オブジェクトコードはコンピュータが理解できればよいため、容量や処理の効率を高めるためバイナリ形式となっており、直接表示しても人間が読み取ることは難しい。なるべく直接構成・編集したい場合は機械語を人間が読み書きすることができる最低限の文字の並びに置き換えたアセンブリ言語を用いる。
オブジェクトコードはプログラムの起動に必要な定形コードを先頭に付け足して実行可能ファイルにすることが多いが、実行ファイルに連結して機能を提供するライブラリファイルやクラスファイルなども内部はオブジェクトコードとなっている。
(2019.12.18更新)