ゼロサプレス 【zero suppress】 ゼロサプレッション / zero suppression

概要

ゼロサプレス(zero suppress)とは、数値を文字として表現・表示する際に、先頭あるいは末尾の余分な「0」を削除したり空白で置き換えたりする処理のこと。数値としての本来の表記に戻したいときにわれる。

コンピュータで数値を表現する際に、5桁分の表示枠にちょうど表示されるように、3桁の整数の左に「0」を2つ追加するといった処理がわれることがある。このような、位取りや有効数字とは無関係に見た目や桁数を揃えるために付加された「0」を取り去ることをゼロサプレスという。

例えば、ある整数値の表記が「000765」となっていたら、先頭の0を取り除いて「765」あるいは「___765」(_は実際には空白文字)といった表記に置き換える。小数の場合にも、有効数字が3桁の状況で「3.46000」となっているものは「3.46」と表す。

ゼロパディングとの違い

これとは逆に、「12」を「0012」、「0.12」を「0.1200」といったように、必要な桁数に達するまで先頭あるいは末尾に「0」を付け加える処理のことは「ゼロパディング」(zero padding)という。ゼロサプレスと意味を取り違えやすいので注意が必要である。

(2024.2.6更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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