TL;DR 【Too Long; Didn't Read.】

概要

TL;DR(Too Long; Didn't Read.)とは、「長すぎる。読んでない。」という意味の英略語で、転じて「長すぎるという方のための要約です」という意味でも用いられる。英語圏のネット上のコミュニケーションで用いられる俗語(インターネットスラング)の一つ。

もとは他の人の書いた文章などを評して「長すぎて読んでない」ことを表明する表現で、ネット上の電子掲示板BBS)やブログコメント欄、SNSなどで、長いメッセージの投稿者に「長すぎて読んでられねーよ」のような蔑むニュアンスで応じる言い回しだった。

転じて、記事の筆者が冒頭に内容を要約した箇条書きなどを掲載するときに、その表題として用いるようになった。その場合は「長すぎるという方のための要約です」のような意味合いになる。

英語圏では2000年代半ば頃から広まった表現で、日本では2010年代半ば頃から主にIT業界で記事の冒頭要約の表題に使われるようになった。“ASAPAs Soon As Possible” のようなネット以前からある略語とは異なり、ネット上で生み出されたスラングである。

英語圏でも聞いたことがないという人も多いとされ、もとは侮蔑的な意味合いだったことや、ふざけた印象を与える可能性もあることから、フォーマルな資料などでは用いるべきでないとされる。

(2022.4.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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