切り上げ 【round up】

概要

切り上げ(round up)とは、長い桁の数から、短い桁の概数を求める方法の一つで、捨てる桁がすべて0でない限り、求める桁の末尾を1加算してから0で埋めること。

ある桁数の数値について、上位側から特定の桁数だけ残し、下位側の残りの桁をすべて「0」にした数値を、元の数に概ね近い数という意味で概数がいすうという。英語では “round number” と呼ぶため、IT分野では概数を求める処理を「丸める」と表現することもある。

切り上げは概数を求める手法の一つで、捨てる側の桁がすべて0の場合は上位側から求める桁までをそのまま残し、捨てる側に0以外の桁がある場合は求める桁に1を加算して捨てる側を0で埋める。例えば、小数部を切り上げて整数を求める場合、「1.000」は「1」だが「1.001」は「2」となる。

一方、捨てる桁を単純に0で埋める方法を「切り捨て」、求める桁の次の桁が「5」以上なら切り上げ、「4」以下なら切り捨てる方法を「四捨五入」という。切り捨ての場合、「1.001」も「1.987」も「1」となり、四捨五入の場合、「1.234」は「1」に、「1.987」は「2」になる。

プログラミングで切り上げ処理をう場合、C言語C++言語では標準ライブラリ(math.h)のceil関数を、JavaJavaScriptではMathクラス/オブジェクトのMath.ceilを用いる。他の言語でも、数学の天井関数に由来する「ceil」を含む名前の関数メソッドが切り上げ処理を表すことが多い。Microsoft Excel関数ではROUNDUP関数VBAではRoundUp関数で切り上げ処理をう。

(2023.7.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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