ダンプファイル 【dump file】 .dmpファイル / dmpファイル

概要

ダンプファイル(dump file)とは、コンピュータのメインメモリ(RAM)やレジスタなどのある瞬間の内容を、ストレージ(外部記憶装置)上のファイルに丸ごと写し取ったもの。

オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフトが異常終了した際、原因特定の手がかりになるように最後の瞬間のメモリやレジスタの内容を記録したダンプファイルが作成されることがある。「メモリダンプ」(memory dump)「クラッシュダンプ」(crash dump)などとも呼ばれる。

異常終了時に自動作成される以外にも、利用者の操作により実行中の特定のプログラムの管理するメモリ領域などのダンプファイルを作成できるシステムもある。ソフトウェア開発において開発者がプログラムの実行状態を調査したいときなどに用いられる。

データベースのダンプ

データベース管理システムDBMS)では、バックアップやシステムの移転などのためにある瞬間のデータベースの内容を丸ごと複製したファイルをダンプファイルという。

機材の故障などでデータが失われた際に、ダンプファイルからデータベースを(ファイル作成時点の状態に)復元することができる。機材の更新などの際にも、古いシステムで取ったダンプファイルを新しいシステムでリストアすることで円滑にデータベースを移転することができる。

(2020.1.21更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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