ダンプファイル【dump file】.dmpファイル/dmpファイル
概要

稼働中のコンピュータのメインメモリ(RAM)やCPU内部のレジスタなどの内容を、ある瞬間にそのまま写し取り、ストレージ上のファイルに記録したものである。オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフトが異常終了した際、直前の実行状態を保存するために自動的に生成されることが多い。
開発者やシステム管理者は、このファイルを専用の解析ツールで調べ、どの処理で異常が発生し、どのようなデータを扱っていたのかを確認する。異常終了時の自動生成以外にも、利用者が任意のタイミングで操作し、実行中のプログラムが占有するメモリ領域を出力できる環境もある。
保存対象によっては、メモリ全体を記録する完全なダンプのほか、必要な情報のみを抜き出した小容量のダンプを作成できる場合もある。完全なダンプは詳細な解析が可能である一方、ファイルサイズが大きくなるため、調査の目的に応じて記録範囲が選択される。こうした解析作業には、プログラムの性能上の問題やメモリ使用状況を調べる目的も含まれる。
データベースのダンプファイル
データベース管理システム(DBMS)の分野では、データベースに格納されているデータや構造を、ある時点で丸ごと外部ファイルへ書き出したものをダンプファイルと呼ぶ。これはメモリの内容を写し取るものとは異なり、表(テーブル)やスキーマなどデータベースを構成する様々なデータが対象である。主にバックアップや、別の機材・システムへの移行を目的として作成される。
機材の故障や操作ミスによってデータが失われた場合、ダンプファイルを用いればファイル作成時点の状態にデータベースを復元できる。システムの更新や移転の際にも、旧システムで取得したダンプファイルを新システムでリストア(読み込み)することで、データベースの内容を円滑に引き継ぐことができる。データベースのダンプには、内部データをそのまま保存する方式のほか、SQL文などのテキスト形式で出力する方式もあり、異なる環境への移行やバージョン変更の際に扱いやすいことから、運用管理や保守作業の一環として定期的に取得される場合も多い。