エスケープ処理 【escape processing】
概要
エスケープ処理(escape processing)とは、プログラミング言語やソフトウェアで文字列を扱う際に、特定の記号文字などに続けて記された文字(の並び)に、その文字本来の意味とは異なる特別な意味や機能を与えること。先頭の特殊な文字を「エスケープ文字」という。言語や処理系による文字表記の仕様として一部の記号に特殊な意味が与えられている場合に、その記号を文字として記述したい場合などに用いられる。
例えば、HTMLはタグの記述に「<」「>」という記号を用いるため、この記号そのものを文字として表示することは本来できない。このとき、「<」「>」という特殊な表記法に置き換えることで、それぞれ「<」「>」と表示することができる。
また、文字表記に使用できる文字に指定や制限がある場合に、使用できない文字を表記する手法として用いられることがある。例えば、URLパラメータ(クエリ文字列)はURLの一部であるため、使用できる文字種が大きく制約される。記号文字や全角文字など使用できない文字は「%」に続けてその文字の文字コードを記載することでパラメータに含めることができる。
(2020.5.12更新)