読み方 : エスケープしょり
エスケープ処理【escape processing】
概要

多くの言語やデータ形式では、一部の記号に構文上の意味が割り当てられている。例えばHTMLでは「<」「>」はタグを表す記号として解釈されるため、そのままでは文字として表示できない。この場合は「<」「>」という表記に置き換えることで、画面上に「<」「>」を表示できる。「&」自体も同様に「&」と記述する必要がある。
プログラミング言語の文字列リテラルや正規表現の中でもエスケープ処理は用いられる。文字列の区切りに使う引用符("や')を文字列中に含めたい場合や、改行文字、タブ文字などの制御文字を表記したい場合に、バックスラッシュ「\」(一部の日本語環境では円マーク)を前置した表記を使う。「\n」「\r」「\r\n」で改行、「\t」でタブを表すのは多くの言語に共通する。JSONやCSVなどのデータ形式でも同様の変換が行われる。
使用できる文字が制限される場面でも変換が行われる。URLの末尾に「?」に続けて記述されるクエリ文字列は使用できる文字種が限られており、記号文字や日本語文字などはそのまま含めることができない。そのような場合に、「%」に続けて文字コードを16進数で記述する「パーセントエンコーディング」(URLエンコード)形式に変換することで、任意の文字を表現できる。
エスケープ処理はセキュリティ対策としても必要になることがある。Webアプリケーションで利用者の入力をHTMLに出力する際、適切なエスケープ処理を施さないと、悪意ある文字列がスクリプトとして解釈され、クロスサイトスクリプティング(XSS)などの攻撃に繋がる恐れがある。SQLに利用者入力を埋め込む場合も同様で、SQLインジェクション対策としてエスケープ処理が行われることがある。
(2026.6.25更新)