読み方 : ひょうりょういき
表領域【table space】テーブルスペース/表スペース
概要

表領域はストレージ上の一つまたは複数のデータファイルによって構成される。一つの表領域が必ずしも一つのファイルに対応するわけではなく、複数のファイルで一つの表領域を形成することも、一つのファイル内に複数の表領域を定義することもある。内部のデータ形式や管理方式はシステムごとに異なり、利用者やアプリケーションは通常その内部構造を意識せずに利用する。
テーブルやインデックスを作成する際に格納先の表領域を指定できる製品では、データの種類や用途に応じて配置を分けることができる。また、ユーザーデータ用、システム管理情報用、一時処理用など、用途ごとに異なる表領域が設けられる実装も多い。バックアップや障害復旧においても表領域は管理単位として扱われ、必要な領域だけを対象に保守作業を行える。
複数の表領域を用意し、アクセス頻度の高いデータをSSDなどの高速なストレージに、低頻度のデータをハードディスクなど低速・大容量の装置に分けて配置することで、コストと性能のバランスを調整できる。一つの表領域を複数の装置にまたがって構成し、入出力処理を並列に実行させることで処理性能を向上させる仕組みを備えた製品もある。
かつては性能向上を目的として、オペレーティングシステム(OS)のファイルシステムを介さず記憶装置を直接制御してその領域全体を表領域として利用する「RAWデバイス方式」を採用するシステムもあった。しかし、近年はファイルシステムやストレージ管理技術の進歩により、この方式はほとんど用いられなくなっている。クラウド環境では、仮想化技術や自動ストレージ管理機能と組み合わせて表領域が運用されることが一般的である。
(2026.6.11更新)