char型 【char type】

概要

char型(char type)とは、C言語などのプログラミング言語に用意されている組み込みデータ型の一つで、一文字分の文字コードを格納するためのもの。 “char” は「文字」を意味する “character” の略。

初期のC言語などではASCII文字(7ビット)を格納するための1バイト整数型を意味し、“signed char” あるいは単に “char” と宣言した場合は正負の符号あり、“unsigned char” として宣言した場合は符号なしとなる。内部的には単なる1バイトの整数であるため、文字の格納以外の用途に使ってもよい。

C言語では文字列を直に格納することができる文字列型String型など)のデータ型が用意されておらず、文字列はchar型の配列変数として表現する。

現在では言語や処理系によってUnicode文字を格納する多バイトデータ型を表すこともある。また、多バイト文字コードを処理するためにwchar_t型やchar16_t型といった別の型が用意されている場合もある。

SQLのCHAR型

リレーショナルデータベースの操作をSQLに用意されたデータ型で、固定長文字列を格納できるものをCHAR型あるいはCHARACTER型という。

CREATE TABLE文などで「CHAR(10)」のように指定すると、10文字の固定長文字列フィールドを作ることができる。可変長文字列を扱いたい場合はVARCHARCHARACTER VARYING)型を利用する。

CHAR型は原則としてASCII文字など1バイト文字コードを使用することを想定したデータ型で、日本語のようなマルチバイト文字を格納した際の挙動(長さの指定が文字数かバイト数かなど)はシステムによって異なっている。多言語環境用にはNCHAR型(NATIONAL CHAR)が用意されており、マルチバイト文字でも文字数単位で長さを指定できる。

(2021.10.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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