インデント 【indent】 字下げ
横書きの日本語は段落の先頭を一文字分字下げすることになっているため、文書作成ソフトなどにはそのための機能が用意されていることが多い。
ソースコードのインデント
プログラミングの分野では、プログラムの構造を見やすくするために制御構文の内側にある行などの先頭に一律に同じ幅の空白を挿入することをインデントという。
どの行が同じブロックに含まれるのか視覚的に分かりやすく表示することができ、プログラムの流れが理解しやすくなる。範囲の取り違えなどに起因するバグなどを減らす効果も期待できる。
あるブロックの中に別のブロックが含まれるという入れ子構造(ネスト)になっている場合、各行のインデントも入れ子の深さに応じて長くなっていく。これにより、プログラムの階層構造をコード中で視覚的に表すことができる。
インデントとして挿入されるのはタブ文字か連続した空白文字(スペース文字)で、タブ文字の場合はインデントの幅は表示する側のソフトウェアの設定により異なる。空白文字で表す場合は2~8文字程度の連続した空白でインデントする。
読む側で好みの幅を調整できるのでタブが好ましいとする人と、書く側で幅を決定して環境によらず同じように表示できるので空白文字が好ましいとする人の間で長年論争があり、また、いずれの場合も一段のインデント幅を何文字分とするかで好みが分かれる。
ほとんどのプログラミング言語ではインデントはソースコードの見た目の問題でありプログラムの意味には影響を及ぼさない(取り除いても同じように動作する)が、Pythonのようにインデントによってプログラムの構造を記述する言語もある。
(2019.7.29更新)