読み方 : わしゅうごう

和集合 【sum】

別名 : 合併集合union

概要

和集合とは、複数の集合に属する元をすべて集めて作った集合。U字型の演算記号「∪」を用いて「A∪B」のように表記する。
和集合のイメージ画像

数学の集合論で用いられる概念で、集合Aと集合Bの少なくとも一方に含まれる元全体から成る集合を「AとBの和集合」と呼び、「A∪B」と書き表す。演算としては整数などの加算と同じように、交換法則、結合法則、分配法則が成り立つ。

AとBに共通の元がない場合は「直和」(direct sum)あるいは「非交和」(disjoint union)とも呼ばれる。例えば、Aが奇数の集合、Bが偶数の集合の場合、両者の間に交わりは無く、自然数の集合であるA∪Bは直和となる。

(2023.5.19更新)

他の用語辞典による「和集合」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「和集合」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平27春 問62】 二つの集合AとBについて、常に成立する関係を記述したものはどれか。ここで、(X∩Y)は、XとYの両方に属する部分(積集合)、(XUY)は、X又はYの少なくとも一方に属する部分(和集合)を表す。
平23秋 問65】 関係データベースのA表、B表がある。A表、B表に対して(A∪B)、(A∩B)を行った結果は、それぞれP表、Q表及びR表のどれになるか。
平22春 問69】 二つの集合AとBについて、常に成立する関係を記述したものはどれか。ここで、(X∩Y)は、XとYの共通部分(積集合)、(X∪Y)は、X又はYの少なくとも一方に属する部分(和集合)を表す。