読み方 : かんぜんがいぶけつごう
完全外部結合【FULL JOIN】FULL OUTER JOIN
概要
完全外部結合とは、リレーショナルデータベースで二つのテーブルを結合する操作の一つで、共通列の値が一致する行同士を連結しつつ、一致する相手がない行もNULL値を補って両テーブルからすべて抽出するもの。

完全外部結合は「外部結合」(OUTER JOIN)の一種である。二つのテーブルに共通する列を一つ指定し、その値が一致する行同士を一つの行に連結して抽出する。一致する相手が存在しない行は、相手方テーブルの列にNULL値を設定した上で抽出される。これにより、結合条件の一致・不一致にかかわらず、両テーブルのすべての行が結果に含まれる。
SQLではSELECT文に「FULL JOIN」句または「FULL OUTER JOIN」句を記述して指定する。ON句で結合条件を記述し、左右のテーブル全行を対象として照合する。一致する行はそのまま連結され、左側のテーブルにしか存在しない行は右側の列をNULL、右側のテーブルにしか存在しない行は左側の列をNULLとして、それぞれ結果に含められる。
外部結合には、基準とするテーブルの方向を限定した「左外部結合」(LEFT OUTER JOIN)と「右外部結合」(RIGHT OUTER JOIN)もある。左外部結合は左側テーブルの全行を保持し、右外部結合は右側テーブルの全行を保持する。完全外部結合はこの両方の動作を統合したものであり、左右いずれを基準にするかという非対称性がない。
完全外部結合は、参照整合性が完全でないデータの突合や、マスターデータとトランザクションデータの比較といった用途で利用されることがある。なお、一部のデータベース管理システムでは「FULL JOIN」を直接記述できず、左外部結合と右外部結合の結果を重ね合わせることで代替する場合もある。一方、一致する行のみを抽出して不一致の行を破棄する操作は「内部結合」(INNER JOIN)と呼ばれ、外部結合とは区別される。
(2026.6.24更新)