デッドロック 【deadlock】
概要
デッドロック(deadlock)とは、行き詰まり、手詰まり、膠着状態などの意味を持つ英単語。ITの分野では、複数の実行中のプログラムなどが互いに他のプログラムの結果待ちとなり、待機状態に入ったまま動かなくなる現象を指す。解説 一台のコンピュータ上で複数の処理の流れ(プロセスやスレッド)を並行して実行する場合、処理の矛盾や不整合を防ぐため、ある主体が特定の資源(メモリ領域など)を利用している間、他の主体がその資源にアクセスすることを禁じる「排他制御」が行われることがある。
並行に実行されているスレッドAが資源aを、スレッドBが資源bをそれぞれ占有(ロック)して処理を開始し、途中でAがbを、Bがaを必要とした場合、AはBがbを解放するまで待とうとするが、同時にBはAがaを解放するのを待とうとする。互いに相手の終了待ちとなってしまい、いつまでも処理が進まなくなってしまう。
このような状況は三者以上でも起きることがあり、AやBの処理そのものに一見誤りがなくても発生し得るため、原因不明の不具合としてなかなか発見できない場合もある。万能の解決策は無いが、ロックの順番を揃える、ロックの粒度を細かくする、同時にアクセスされやすい資源はグループ化して両方同時にロックするといった手法で緩和することができる。
(2023.2.21更新)
「デッドロック」の関連用語
他の用語辞典による「デッドロック」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「デッドロック」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平24秋 問67】 デッドロックの説明として、適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令3修7 問27】 データベースのトランザクションに関する記述のうち,適切なものはどれか。
【令2修6 問29】 “商品” 表に対して,更新SQL文を実行するトランザクションが,デッドロックの発生によって異常終了した。異常終了後の “商品” 表はどれか。
【平30修7 問29】 “商品” 表に対して,更新SQL文を実行するトランザクションが,デッドロックの発生によって異常終了した。異常終了後の “商品” 表はどれか。
【平30修1 問18】 三つの資源 X~Z を占有して処理を行う四つのプロセス A~D がある。各プロセスは処理の進行に伴い,表中の数値の順に資源を占有し,実行終了時に三つの資源を一括して解放する。
【平28修6 問30】 “商品” 表に対して,更新SQL文を実行するトランザクションが,デッドロックの発生によって異常終了した。異常終了後の “商品” 表はどれか。
【平28修1 問29】 DBMSにおけるデッドロックの説明として,適切なものはどれか。
【平25秋 問31】 “商品” 表に対して,更新SQL文を実行するトランザクションが,デッドロックの発生によって異常終了した。異常終了後の “商品” 表はどれか。
【平23秋 問34】 DBMSにおけるデッドロックの説明として,適切なものはどれか。
【平21修12 問32】 DBMSにおけるデッドロックの説明として,適切なものはどれか。