関数 【function】 ファンクション / 函数

概要

関数(function)とは、コンピュータプログラム上で定義されるサブルーチンの一種で、数学の関数のように与えられた(引数)を元に何らかの計算や処理をい、結果を呼び出し元に返すもののこと。

プログラム上で関連する一連の命令群を一つのかたまりとしてまとめ、外部から呼び出せるようにしたサブルーチンプロシージャ(手続き)の一種である。呼び出し時に引数ひきすう/argument)と呼ばれるを指定することができ、このをもとに内部で処理をって、結果を返り値(かえりち/return value)あるいは戻り値(もどりち)として呼び出し元に通知する。

プログラミング言語によって、返り値を持つものを関数(ファンクション)、処理をうだけのものをサブルーチンプロシージャとして区別する場合もある(Pascalなど)が、C言語JavaScriptのようにすべてが関数で引数返り値が省略可能になっている言語もある。

多くのプログラミング言語は開発者が自由に関数を定義してプログラム中で呼び出せる構文や記法を定めているほか、算術関数や文字列処理などよく使われる基本的な関数言語仕様や標準ライブラリなどの中であらかじめ実装済みとなっている(組み込み関数)。

関数といっても数学のように計算をうものには限られず、「利用者入力を促して入力値を返す」関数といったものもあり得る。途中で画面に何かを表示するなど、引数返り値と直接関係ない処理をってもよい。

プログラムは内部に変数など実行状態を持つため、これを反映して同じ引数から異なる返り値が得られる場合もある。また、関数がう処理によって状態が変化することもあり、これを関数の持つ「副作用」という。多くの算術関数のように副作用のない関数もある。

(2018.10.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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