DSN 【Data Source Name】 データソース名

概要

DSN(Data Source Name)とは、ODBCなどのデータベース接続インターフェースにおいて、プログラム側が操作対象のデータベースを指定するための識別名。この識別名を含む接続文字列のことを指してDSNという場合もある。

コントロールパネルの専用の設定ソフトなどで追加、編集、削除することができる。データベース本体のファイルの所在(パス)や、データベース管理システムDBMS)やデータベース形式の種類、接続や操作を担うドライバソフトの所在やバージョンなどを指定する。接続のために用いるユーザー名やパスワードバッファメモリ容量、タイムアウト時間などを指定する場合もある。

プログラムからそのデータベースを操作したい場合には、これらの詳細な設定などを省略してDSNを指定するだけでデータベースを開くことができるようになる。

DSNにアクセス可能な範囲によって、ログイン中のユーザーだけが参照できるユーザーDSN、コンピュータ上のどのユーザーからも参照できるシステムDSN、設定をファイルとして保存するファイルDSNの3種類がある。ファイルDSNは他のコンピュータに複製してそのまま利用することができる。

単にDSNといった場合には一般的にはODBCのそれを意味するが、PHPなどでは独自のデータベース接続指定書式のことをDSNと呼んでいる場合がある。

(2019.6.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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