読み方 : じょうほうおち
情報落ち 【loss of trailing digits】 情報落ち誤差
情報落ちとは、コンピュータで絶対値の大きさが極端に異なる数字を足したり引いたりしたときに、小さい値の情報が無視されてしまう現象。また、そのような現象によって起きる計算の誤差。

コンピュータでは扱う数値の桁数に制限があるため、極端に大きな値と極端に小さな値を加減算すると計算結果の数値は桁数が非常に長くなってしまい、小さい値に由来する部分がすべて切り捨てられてしまう。
単純に2つの数値の和を求めるような場合であれば大した影響は無いが、大きさの極端に異なる値がたくさんあり、加算を繰り返してすべての合計を求めるような状況では、落差の大きい組み合わせの加算で常に小さい値が無視されてしまい、最終的な結果が大きく狂ってしまうことがある。
そのような場合には、値を小さい順に並べて小さい方から順に足し合わせるといった処理を行うことで、情報落ちの影響を小さくすることができる。
(2020.1.8更新)
関連用語
資格試験などの「情報落ち」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【令6修12 問1】 数多くの数値の加算を行う場合,絶対値の小さなものから順番に計算するとよい。これは,どの誤差を抑制する方法を述べたものか。
【令6修7 問1】 浮動小数点演算において,絶対値の大きな数と絶対値の小さな数の加減算を行ったとき,絶対値の小さな数の有効桁の一部又は全部が結果に反映されないことを何というか。
【令6修1 問1】 数多くの数値の加算を行う場合,絶対値の小さなものから順番に計算するとよい。これは,どの誤差を抑制する方法を述べたものか。
【令5修6 問1】 浮動小数点演算において,絶対値の大きな数と絶対値の小さな数の加減算を行ったとき,絶対値の小さな数の有効桁の一部又は全部が結果に反映されないことを何というか。
【令4修7 問1】 浮動小数点表示の仮数部が23ビットであるコンピュータで計算した場合,情報落ちが発生する計算式はどれか。ここで,()2内の数は2進数とする。
【令4修6 問2】 浮動小数点演算において,絶対値の大きな数と絶対値の小さな数の加減算を行ったとき,絶対値の小さな数の有効桁の一部又は全部が結果に反映されないことを何というか。
【平27修7 問1】 浮動小数点演算において,絶対値の大きな数と絶対値の小さな数の加減算を行ったとき,絶対値の小さな数の有効桁の一部又は全部が結果に反映されないことを何というか。
【平26修7 問3】 浮動小数点表示の仮数部が23ビットであるコンピュータで計算した場合,情報落ちが発生する計算式はどれか。ここで,()2内の数は2進数とする。
【平25修12 問3】 数多くの数値の加算を行う場合,絶対値の小さなものから順番に計算するとよい。これは,どの誤差を抑制する方法を述べたものか。
【平24修7 問1】 浮動小数点表示の仮数部が23ビットであるコンピュータで計算した場合,情報落ちが発生する計算式はどれか。ここで,()2内の数は2進数とする。