ツール 【tool】
概要
ツール(tool)とは、道具、工具、用具、手段、方法などの意味を持つ英単語。IT分野では、特定の目的を達するための道具として使われるコンピュータプログラムなどをツールと呼ぶことが多い。ソフトウェアの分野で、利用者が何かの作業をするときに助けとなる、特定の目的や機能のために用意されたソフトウェアやネットサービス、ソフトウェア内の機能などをツールということがある。種類によっては「ユーティリティ」(utility software)と呼ばれることもある。
また、操作画面などで、基本的な機能、主要な機能などと区別して、補助的な機能や用途が限られる特殊な機能、後から利用者が追加した拡張機能などのことを指してツールと呼ぶこともある。機能を呼び出すアイコンやメニューが並んだ帯状の領域を「ツールバー」(tool bar)という。
一般の外来語としては、本来の英語の用法通りに工具や文房具など物理的な器具・道具のことを指すことがある。また、何らかの目的を達成するための手段や方法、手立て、仕組み、活動、制度などを比喩的にツールということがある。英語では比喩的な用例は少なく、“way” “method” などが一般的とされる。
なお、外来語の「ツール」はフランス語の “tour” の音写を指す場合もある。英語のツアー(tour)に相当する語で、長距離のレース競技や各地を転戦する大会の名称が「ツール・ド・○○」のようなフランス語である場合に、その一部として用いられることがある。
(2025.8.18更新)