SELECT文 【SELECT statement】
概要
SELECT文(SELECT statement)とは、リレーショナルデータベース(RDB)を操作する言語であるSQL(Structured Query Language)に用意された構文の一つで、テーブルから指定した条件に一致する行(レコード)を抽出するもの。基本的な構文は「SELECT 列名 FROM 表名 WHERE 条件」で、表名で指定したテーブルの中から指定した条件に一致する行を探し出し、列名で指定した列(フィールド)を列挙したデータを返す。列名に「*」を指定すると行全体を返し、WHERE句を省略するとすべての行を返す。
オプションで「ORDER BY 列名 ASC」を追加すると指定された列の値が小さい順(昇順)に行を整列(ソート)したものを返し、ASCの代わりに「DESC」を指定すると列の値が大きい順(降順)に整列したものを返す。
また、「GROUP BY 列名」を追加すると指定した列の値が同じ行同士をグループ化することができる。これはCOUNT関数と共に用いられることが多く、条件に一致する行の中から指定した列の値が同じものを数え上げ、その行数を返させることができる。
FROM句は「FROM (SELECT ~)」のように別のSELECT文を入れ子に指定することもでき、内部のSELECT文が返すテーブルを対象に抽出を行う。入れ子状になった内側の問い合わせを「サブクエリ」「副問い合わせ」(subquery)という。DBMSによってはSELECT文で計算式や組み込み関数の実行を行うこともでき、FROM句の省略が可能な場合もある。
(2024.3.13更新)