フック 【hook】
概要
フック(hook)とは、留め金、鉤、釣り針、釣る、引っ掛ける、つるす、などの意味を持つ英単語。一般の外来語としては、鉤型の留め金などを指すほかに、比喩的に何かの取っかかりや引っかかり、きっかけなどを指す用法もある。コンピュータプログラムのフック
プログラミングの分野で、プログラム中の特定の箇所に、後から別のプログラムによって処理を追加できる仕組みをフックという。そのような機構を用いて独自のコードを元のプログラムに割り込ませることを「フックする」という。
オペレーティングシステム(OS)やミドルウェア、ハードウェア制御ソフトなど、他のプログラムが基盤として用いることが多く、開発者が元のソフトウェアを改変することが難しいような場合によく利用される機構である。
元のプログラムに機能を追加したり、振る舞いの一部を改変したり、開発中のプログラムのテストやデバッグの際に動作状況を監視したりするのに用いられることが多い。
また、ROM(Read Only Memory)や読み込み専用光学ディスクなど、後から上書きや書き換えができない記憶媒体でプログラムを配布したり組み込んだりしている場合に、修正プログラムを差し込んで適用する機構として用いられることもある。
(2019.7.19更新)