パスカルケース 【Pascal形式】 Pascal case
概要
パスカルケース(Pascal形式)とは、プログラミングなどで英語の複合語やフレーズ(句)、文を一語に繋げて表記する際に、語全体の先頭も含め各構成語の先頭を大文字にする方式。“JavaScript” や “PlayStation” などの表記がこれに当たる。語間の空白(スペース)を取り除いて連結し、構成語の先頭を大文字にする記法で、プログラミング言語のPascal(パスカル)がこの記法を標準としているためこのように呼ばれる。
構成語の先頭を大文字にする「キャメルケース」(camel case)のうち、語全体の先頭も大文字なため「アッパーキャメルケース」(UCC:Upper Camel Case)とも呼ばれる(先頭が小文字のものはローワーキャメルケース)。
著名な例では米マイクロソフト(Microsoft)社のWin32 API( “CreateWindow” “GetMessage” など)や.NET API( “WriteLine” “DateTime” など)、C#、VBA(Visual Basic for Applications)など同社製品や関連仕様の多くに採用されていることでよく知られる(同社はPascal形式と呼んでいる)。
一方、語間の空白文字を「_」(アンダースコア)で置き換えて連結する記法を「スネークケース」(snake case)、「-」(ハイフン)で連結する記法を「ケバブケース」(kebab case)あるいは「チェーンケース」(chain case)という。
(2021.12.8更新)