エラーハンドリング 【error handling】
概要
エラーハンドリング(error handling)とは、コンピュータプログラムが実行時にエラーを起こした際に、すぐに実行を終了せずあらかじめ用意しておいた処理を行うこと。また、プログラミング言語や実行環境などが備えるそのような仕組みや機能、仕様などのこと。エラーハンドリングが組み込まれていないプログラムは、想定範囲外の入力データが与えられたなどの実行時(ランタイム)エラーが起きると、エラーメッセージを表示するなどして即座に異常終了する。
エラーハンドリングではエラーの発生を検知し、プログラム内にこれを処理するルーチンなどが用意されているかを調べ、存在する場合には対応する処理を行う。用意されていなければ通常と同じように終了する。
具体的な処理はエラーの内容や発生状況により異なるが、例えば、単にその部分を飛ばして(スキップして)先にある処理を行う、実行位置を差し戻して同じ処理をもう一度繰り返す、異常値を修正する、異なる手段で同様の処理を行う、呼び出し元など上位のルーチンやモジュールなどにエラーの発生を伝達する(対応を依頼する)、といった手法が用いられることがある。
エラーを含む、より一般的な概念として「例外」(exception)を用いる言語では、ほぼ同様の機構のことを「例外処理」(exception handling)という。
JavaやJavaScriptなどのtry/catch/throw/finally構文やVisual BasicのOn Error/Resume構文など、現代のプログラミング言語にはエラーハンドリングや例外処理のための仕様が組み込まれていることが多い。
(2018.10.12更新)