データソース 【data source】

概要

データソース(data source)とは、あるシステムデータの読み込みや書き出しをうためのデータの保管場所。固有の識別名(DSNData Source Name)を持ち、データの所在情報や管理システムへの接続方法などをまとめて登録する。

一般的にはデータベース管理システムDBMS)への接続設定をまとめたものを指し、接続先に対応したドライバプログラムファイル)の指定、データベースサーバホスト名やデータファイルのパスなどデータの所在、認証情報の指定、バッファ容量などの接続設定などを指定する。いわゆる(リレーショナル)データベースだけでなく、CSVファイルなどのテキスト形式ファイル表計算ソフトワークシートなどを指定できる場合もある。

登録されたデータソースはその識別名を用いてプログラム上から呼び出すことができ、データの取得や書き出しなどをうことができる。データソース設定を介することでプログラム側に固定的にデータベース接続設定などを抱え込む必要がなくなり、用途や環境に応じて利用者側で柔軟にデータの取得元や保存先を指定、変更することができる。

WindowsODBCデータソース設定のようにオペレーティングシステムOS)の設定などとして提供されるものと、言語処理系などに付随するもの、個別のアプリケーションソフトの設定として登録するものなどがある。詳細な設定内容や仕様などはシステムごとに異なる。

(2020.9.23更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる