データソース 【data source】

概要

データソース(data source)とは、あるシステムがデータの読み込みや書き出しを行うためのデータの保管場所。固有の識別名(DSNData Source Name)を持ち、データの所在情報や管理システムへの接続方法などをまとめて登録する。

一般的にはデータベース管理システムDBMS)への接続設定をまとめたものを指し、接続先に対応したドライバ(プログラムファイル)の指定、データベースサーバのホスト名やデータファイルのパスなどデータの所在、認証情報の指定、バッファ容量などの接続設定などを指定する。いわゆる(リレーショナル)データベースだけでなく、CSVファイルなどのテキスト形式のファイルや表計算ソフトのワークシートなどを指定できる場合もある。

登録されたデータソースはその識別名を用いてプログラム上から呼び出すことができ、データの取得や書き出しなどを行うことができる。データソース設定を介することでプログラム側に固定的にデータベース接続設定などを抱え込む必要がなくなり、用途や環境に応じて利用者側で柔軟にデータの取得元や保存先を指定、変更することができる。

WindowsのODBCデータソース設定のようにオペレーティングシステム(OS)の設定などとして提供されるものと、言語処理系などに付随するもの、個別のアプリケーションソフトの設定として登録するものなどがある。詳細な設定内容や仕様などはシステムごとに異なる。

(2020.9.23更新)