イベントハンドラ 【event handler】 イベントリスナ / event listener

概要

イベントハンドラ(event handler)とは、コンピュータプログラムで、特定の出来事(イベント)が発生した時に実行するよう定められた処理のこと。対象となるイベントの種類や条件と、処理内容をセットで記述する。

コンピュータの操作画面で利用者の操作に反応して適切な処理をうためによく用いられる。例えば「利用者マウスでこのボタンをクリックしたらこの関数実行する」といった形でプログラマが処理を記述する。

イベントに指定できる事柄や条件は言語や処理系によって異なるが、プログラム自身の内部状態の変化に起因するものと、利用者による操作や他のプログラムからの通知など外部要因がある。

プログラムの主要部分をイベントハンドラの定義によって記述していく方式の開発手法を「イベントドリブン」(event-driven/イベンド駆動形)という。グラフィック表示・操作(GUI)のアプリケーションを迅速に開発する手法として人気が高い。

「イベントハンドラ」と「イベントリスナ」は特に区別されずほぼ同義とみなされることが多いが、一部の言語ではイベントに一対一に結び付けられるものをハンドラ、一つのイベントに対して複数の処理を対応付けられるものをリスナと呼ぶなど、それぞれ異なる役割や仕様になっている場合もある。

(2020.2.12更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる