コンポーネント 【component】

概要

コンポーネント(component)とは、部品、成分、構成要素などの意味を持つ英単語。ITの分野では機器やソフトウェアシステムの構成する部品や要素などのことを意味する。

ソフトウェア開発の分野では、特定の機能を持ち単体で完結しているが、単体では使用せず(できず)、他のプログラムから呼び出されたり連結されたりして使用されるプログラム部品のことをソフトウェアコンポーネントという。

特に、ある特定のシステムの一部を構成するのみに留まらず、将来単体で提供されて他のソフトウェアに組み入れられたり、他の開発プロジェクトで再利用されることを意図し、汎用性や独立性を高めた仕様や設計を持つものを指してコンポーネントと呼ぶことが多い。

また、ソフトウェア開発の中でも、GUIアプリケーションWebシステムの場合には、実行時の操作画面を構成する個々の操作要素(ボタンやテキストボックスなど)のことや、それらを組み合わせた機能単位などのことをコンポーネントと呼ぶことがある。

意味の似た単語に「モジュール」(module)があるが、語義に明確な違いはなく、ほとんど同じ概念として用いられことが多い。ただし、モジュールには「システムや他の部品への接合部の仕様が標準化され、容易に追加や交換ができるような構成要素」といった意味合いが込められることが多いのに対し、コンポーネントは単純に要素や部品一般のことを指すことが多い。

ソフトウェアに限らず機器(ハードウェア)を構成する装置や部品、部材などをコンポーネントと呼ぶこともある。オーディオの分野では、プレーヤーやスピーカー、アンプなど単体の機器を組み合わせて一つのオーディオシステムを組み立てられる製品や構造を「コンポーネントステレオ」と呼び、日本では「コンポ」の略称で親しまれている。

(2022.1.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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