トラップ【trap】

概要

トラップとは、罠(を仕掛ける)、落とし穴、騙す、陥れる、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、あらかじめ指定した事象の発生や状態の変化を検知し、対応する処理を自動的に起動する仕組みを指す。
トラップのイメージ画像

プログラミングでは、実行時エラーや例外(exception)など特定の状況が生じた際に、あらかじめ用意されたサブルーチンや関数を呼び出す仕組みをトラップという。ゼロ除算や不正なメモリアクセスなどが発生すると、オペレーティングシステム(OS)や実行環境が事象を検知し、対応する処理ルーチンへ制御を移す。呼び出される処理自体をトラップと呼ぶ場合もある。

シェルスクリプト言語では、シグナルの受信や特定のイベント発生時に実行する処理を登録する機能に対して「trap」という名称が用いられることも多い。また、開発者が意図的に設置するデバッグ用のブレークポイントも、プログラムの進行を一時的に捕らえるという意味でトラップの一種として扱われる場合がある。

ネットワーク管理の分野では、監視対象の機器が障害や状態変化を検知した際、管理サーバへ自発的に通知する仕組みをトラップという。例えば、SNMPSimple Network Management Protocol)によるネットワーク監視では、通常、管理サーバが定期的に機器へ問い合わせることで状態を把握するが、これとは逆に、機器側から非同期で送られてくる通知を「SNMPトラップ」という。

回線の接続断(リンクダウン)や通信量の急増などを契機として、ルータネットワークスイッチなどの機器が管理装置へ警告メッセージを送信する。定期的な問い合わせを待たずに異常を把握できるため、障害の即時検知が求められる環境で広く用いられている。

(2026.6.5更新)
 

他の辞典等による「トラップ」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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