選択演算 【selection operation】 制限演算 / restriction operation

概要

選択演算(selection operation)とは、関係演算の一つで、ある関係から、指定した条件に従って特定のいくつかの組を抜き出す操作のこと。リレーショナルデータベースでは表から指定の行を抽出する操作に相当する。

例えば、関係(表)「名簿」が「学籍番号」「学年」「クラス」「氏名」の4つの属性(列)で構成されるとして、そこから「学年」が「1」である組(行)のみを抜き出す操作を指す。SQL文では「SELECT * FROM 名簿 WHERE 学年='1'」のように表現される。

最も基本的な関係演算の一つで、リレーショナルデータベースへの操作でよく用いられる。一方、関係(表)から条件を満たす属性(列)を抽出する操作を「射影」(projection)と呼び、二つの関係(表)を一つに合わせる操作を「結合」(join)という。

(2025.3.11更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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