物理削除 【physical delete】 hard delete

概要

物理削除(physical delete)とは、リレーショナルデータベースレコードを削除する際、実際にテーブルから当該データを消し去ること。通常の削除処理。

DELETE文などでレコードを指定し、実際にストレージ上の記憶領域から消去する動作を指す。バックアップなどを取っていない限り、後からデータを復活させることはできない。

一方、テーブル作成時に「削除済み」を意味するブーリアン型論理型)のを用意しておき、削除時にはこれを真(true)に書き換えることで削除したことにする方式があり、これを「論理駆除」(logical delete)という。

論理削除は必要な時にすぐにデータを呼び戻せる特徴があるが、削除を指示しても記憶領域から実際にデータは削除されない。データの追加がわれる限り際限なくデータが増えていくため、システム設計運用を注意深くう必要がある。単にレコードの削除という場合は通常は物理削除を指す。

(2021.12.11更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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