UNIXドメインソケット 【UNIX domain socket】

概要

UNIXドメインソケット(UNIX domain socket)とは、同じコンピュータ上で同時に実行されている異なるプログラム(プロセス)間でデータを送受信するプロセス間通信(IPCInter-Process Communication)の一つで、ネットワーク通信で用いられるソケット(socket)の仕組みを流用したもの。

UNIX系OSでは、ネットワークを通じて実行中のプログラム間でデータの送受信をうための標準的な仕組みとして「BSDソケット」(BSD socket)が提供される。プログラム上で相手先のIPアドレスポート番号通信プロトコルなどを指定して通信端点を作成し、これに対して各種の操作をうことで通信する。

UNIXドメインソケットはBSDソケットの特殊な場合として提供されることが多く、そのコンピュータファイルシステム上に通信用の特殊な領域(実際にはカーネルの管理するメモリ領域)を作り、ここに各プロセスが読み書きをうことでデータの受け渡しをう。

通信する両者が同じコンピュータ内に存在することが前提のため、通信プロトコルの処理などは省略され、ネットワーク通信用のソケット実装よりも効率よくデータの伝送ができるように調整されている。

(2022.7.25更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる