空文字列 【empty string】 ヌル文字列 / null string

概要

空文字列(empty string)とは、プログラミングなどで用いられるデータの一つで、何の文字も含まれていない文字列型データ

文字数が0で何も含まれていない文字列のことで、多くの言語では "" や '' のように文字列の開始記号の直後に終端記号を続けたリテラルで表される。

空文字列の文字の数は0だが、内部的にはメモリ上で何らかの表現形式で格納されており、記憶された領域の容量が0なわけではない。また、C言語では文字列文字型char型など)の配列として表し、終端に空文字('\0')を置く決まりであるため、空文字列は空文字のみを要素とする配列(要素数は1)で表される。

プログラミングでは文字列以外にも「内容が空である」(null)という概念が用いられ、どこも指し示していないポインタヌルポインタ)や、が存在しないことを表す特殊なを「null」「NULL」などのシンボルで表すことがある。これらは空文字列とは異なる概念で適切に区別する必要があるが、便宜のため "" と null の比較が真になるなどの設計になっている言語もある。

(2022.2.22更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる