空文字列 【empty string】 ヌル文字列 / null string
文字数が0で何も含まれていない文字列のことで、多くの言語では "" や '' のように文字列の開始記号の直後に終端記号を続けたリテラルで表される。
空文字列の文字の数は0だが、内部的にはメモリ上で何らかの表現形式で格納されており、記憶された領域の容量が0なわけではない。また、C言語では文字列を文字型(char型など)の配列として表し、終端に空文字('\0')を置く決まりであるため、空文字列は空文字のみを要素とする配列(要素数は1)で表される。
プログラミングでは文字列以外にも「内容が空である」(null)という概念が用いられ、どこも指し示していないポインタ(ヌルポインタ)や、値が存在しないことを表す特殊な値を「null」「NULL」などのシンボルで表すことがある。これらは空文字列とは異なる概念で適切に区別する必要があるが、便宜のため "" と null の比較が真になるなどの設計になっている言語もある。
(2022.2.22更新)