イテレーション 【iteration】 イテレート / iterate

概要

イテレーション(iteration)とは、反復、繰り返しという意味の英単語。IT分野では、ソフトウェア開発などにおける反復的な作業や工程のことや、プログラムにおける処理の繰り返しなどをイテレーションという。

開発プロセスにおけるイテレーション

システム開発の分野では、いわゆるアジャイル開発プロセスにおいて、一連の工程を短い期間にまとめ何度も繰り返すことで次第に完成度を高めていくアプローチが取られることがあるが、この繰り返しの単位となるサイクルのことをイテレーションということがある。

一回のイテレーションの構成や期間は開発手法によるが、概ね数週間の間に設計実装、テストなどを実施する場合が多い。従来の大規模開発のように各工程を一回だけ順番にうのに比べ、利用者の反応を見ながら柔軟に機能や構成を決めていくことができ、徐々に完成度を高めることができる。

処理のイテレーション

プログラミングの分野では、配列などに対する反復処理のことをイテレーションということがある。配列の各要素など、同種の複数の対象に同じ処理を順番に繰り返し実行する処理や、そのような処理を記述したコードのことを指す。

伝統的にはfor文など汎用の制御構文を用いてループ処理を記述するが、近年のプログラミング言語には「イテレータ」(iterator)など操作対象を指定して反復処理をうために用意された専用の構文や関数メソッドなどが用意されていることが多く、簡潔に反復処理を記述できる。

(2024.1.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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