読み方 : ビーエルオービー / ブロブ

BLOB【Binary Large OBject】

概要

BLOBとは、データベースフィールド定義などで用いられるデータ型の一つで、テキスト(文字列)や整数のように既存のデータ型としては用意されていない任意のバイナリデータを格納するためのもの。
BLOBのイメージ画像

データベース管理システムDBMS)が用意している通常のデータ型フィールドには格納することができない、画像や音声、動画、実行ファイル圧縮ファイルなど様々な種類のバイナリデータをレコード中に直接格納することができる。

内部的にはテーブル本体とは別の記憶領域にまとめて保管され、テーブル上にはデータへの参照のみが格納される実装になっていることが多い。このため、他の形式のデータでは可能な検索や並べ替え、キー設定などの操作や機能のほとんどは利用できない。

一方、巨大な不定長の文字データを格納できるデータ型を「CLOB」(Character Large Object)と呼ぶことがある。BLOBやCLOBなど不定形・不定長なデータを格納するデータ型を総称して「LOB」(Large Object)ということがある。

DBMS以外でも、JavaScriptWeb APIに用意されたBlobオブジェクトのように、言語や処理系の内部に対応するデータ型が用意されていないようなバイナリデータの塊などを扱う場合に、これを「BLOB」という名称で呼ぶことがある。

(2025.8.29更新)

他の用語辞典による「BLOB」の解説 (外部サイト)