読み方 : ティーピーモニタ
TPモニタ【Transaction Processing Monitor】トランザクションモニター
別名 :transaction monitor/トランザクションマネージャ/transaction manager/トランザクションコーディネータ/transaction coordinator
概要

銀行の送金処理における出金と入金のように、互いに密接に関連し途中での中断が許されない一連の処理を、「トランザクション」という単位として登録・監視する。含まれる処理のどれか一つでも失敗した場合、それ以前に実行済みの処理をすべて取り消してトランザクション開始前の状態に戻す。この操作を「ロールバック」(rollback)と呼ぶ。
TPモニタはトランザクションの実行管理の他にも、外部から集中する処理要求を受け付け、適切なタイミングでアプリケーションへ引き渡す流量制御や負荷分散の機能も持つ。システム資源の利用状況を監視しながら処理を調整することで、安定した運用と高い処理性能を維持する。
複数の異なるシステムやデータベースにまたがる分散トランザクションでは、関係するすべてのシステムに対して処理の確定または取り消しを同期させる必要がある。TPモニタはこの調整を担い、代表的な手法である「2フェーズコミット」などを用いて一貫した結果を保証する。「IBM CICS」や「Oracle Tuxedo」などが代表的な製品として知られている。
トランザクション管理の機能はデータベース管理システム(DBMS)に内蔵されている場合もあり、単一のデータベース内で完結する処理であればDBMS側の機能で対応できる。複数のシステムやアプリケーション、データベースが混在する複雑な環境でトランザクションの整合性を保つ必要がある場合には、専用のTPモニタ製品が導入される。3層アーキテクチャでは、クライアントとデータベースサーバの間に位置するアプリケーションサーバの基盤機能として組み込まれることもある。
(2026.6.19更新)