TPモニタ 【Transaction Processing Monitor】 トランザクションモニター / transaction monitor / トランザクションマネージャ / transaction manager / トランザクションコーディネータ / transaction coordinator

概要

TPモニタ(Transaction Processing Monitor)とは、複数の処理を一体不可分な「トランザクション」として管理するソフトウェア。業務用のデータベースシステムなどで用いられる。

送金処理の際の出金と入金のように、互いに密接に関連し中断の許されない一連の処理を「トランザクション」(transaction)と呼ばれる一つの処理単位として登録・監視し、含まれる処理が「すべて成功」か「すべて失敗」かのいずれかになることを保証する。

単一のトランザクションとして登録された処理の実行状況を監視し、一部が失敗したら手前の処理をすべて取り消してトランザクション開始前の状態に戻す。外部からの処理要求を受け付け、適切なタイミングでアプリケーションに引き渡す流量制御や、分散トランザクションにおける2フェーズコミットなどの機能も提供する。

TPモニタに相当する機能自体はデータベース管理システムDBMS)などに含まれる場合もあり、単一のデータベースにおける処理などではこちらを使うこともある。複数のシステムやソフトウェア、データベースなどにまたがって複雑なトランザクション処理を行う場合には専用のTPモニタ製品が必要になる。

(2024.2.2更新)