ナチュラルキー 【natural key】 自然キー

概要

ナチュラルキー(natural key)とは、データベーステーブル主キーとして、氏名や電話番号のように人間にとって意味のある内容が記録される項目を選択すること。また、そのように設定されたキー。「サロゲートキー」(代替キー)の対義語。

リレーショナルデータベースではテーブル一意に識別するために、の中から「主キー」を選択する必要がある。人間にとって意味のある項目をキーとしたものを「ナチュラルキー」、自動割り当ての通し番号のように識別のためだけに新設した項目をキーとしたものを「サロゲートキー」という。

キーとして用いるためだけに生成されるサロゲートキーとは異なり、ナチュラルキーは氏名のように人間が利用するためにもともとテーブルに記録されるデータの中から、レコード一意に識別するのに適した項目を選んで設定する。

氏名の同姓同名、電話を持っていない(電話番号がない)人のように、人間の世界で扱うデータは単体では重複や欠落が発生する可能性があるものが多いため、ナチュラルキーを使いたい場合は複数の項目の組み合わせを主キーに設定する「複合主キー」機能を利用することも多い。

(2024.8.20更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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