XML-RPC 【XML Remote Procedure Call】
概要
XML-RPC(XML Remote Procedure Call)とは、ネットワークを通じて別のコンピュータに処理を依頼する遠隔手続き呼び出し(RPC:リモートプロシージャコール)の仕様を定めた標準の一つ。メッセージの記述にXMLを、データの送受信にHTTPを利用する。RPCの規格には様々なものがあるが、XML-RPCは仕様が非常に簡素であるという特徴がある。呼び出したい手続きの名前(メソッド名など)、引数とそのデータ型などの情報をXML形式で記述して、HTTPのPOSTメソッドで送信すると、結果がXMLで記述されてHTTPレスポンスとして返信される。
引数は <int>0</int> のように値をデータ型を表すタグで括って記述する。データ型には文字列(string)、整数(i4またはint)、倍精度浮動小数点数(double)、真偽値(boolean)、配列(array)、複合型(struct)、Base64エンコードされたバイナリデータ(base64)、日付・時刻(dateTime.iso8601)などが用意されている。
1998年に米ユーザーランドソフトウェア(UserLand Software)社と米マイクロソフト(Microsoft)が共同開発したもので、SOAPの原型になった仕様とされている。SOAPは複雑すぎて普及しなかったが、XML-RPCのシンプルさに着目し、REST(RESTful API)の実装としてXML-RPCを採用する例もある。
(2022.6.29更新)