コンパイルエラー 【compile error】
概要
コンパイルエラー(compile error)とは、プログラミング言語で記述されたソースコードを機械語のコードに変換(コンパイル)する際に、何らかの致命的な問題が発生して失敗・中断すること。また、そのような中断を招いた問題や、原因となるコードの誤りなどのこと。人間が読解可能な形式で記述されたプログラムはコンパイラ(compiler)と呼ばれるソフトウェアによって内容が解析され、コンピュータが実行可能な形式のプログラムに変換されるが、その過程で問題が発生してそれ以上処理を続行できなくなる事態のことを指す。
最も多い原因は記述ミスなどソースコード中に含まれる誤ったコードで、当該箇所の解析・変換が不可能となりエラーが発生する。また、処理に必要なメモリ領域が足りないなど、コード中の誤り以外の外部の要因によって発生する場合もある。
エラーが発生すると、その種類や原因、問題の含まれるプログラムファイルの名前、当該箇所の行番号やコード断片などをエラーメッセージとして出力するようになっていることが多い。プログラマはこのメッセージを頼りに誤りを発見し、修正する。
エラーとして処理を中止するほどではないが、言語仕様などに照らして好ましくないコードや潜在的な問題箇所を発見した場合は「ワーニング」(warning、「警告」の意)と呼ばれるメッセージを出力して開発者に注意を促すことがある。
これに対し、プログラムの実行時に致命的な問題が発生し実行を中断・異常終了することは「実行時エラー」「ランタイムエラー」(runtime error)という。
(2018.1.17更新)