読み方 : ディーシーエル

DCL【Data Control Language】データ制御言語

概要

DCLとは、データベース管理システムDBMS)の操作言語あるいは言語内の機能区分の一つで、利用者のアクセス権限トランザクションの状態を制御するもの。データそのものの操作ではなく、誰がどのデータにアクセスできるか、処理結果を確定するか取り消すかといった管理操作を行う際に用いられる。
DCLのイメージ画像

データベースでは複数の利用者やアプリケーションが同じデータを共有するため、利用者ごとに実行可能な操作を制限する必要がある。DCLはこうしたアクセス制御に用いられ、特定の利用者や利用者グループに対して、データの参照、追加、更新、削除などの権限を付与したり、既に与えた権限を取り消したりする。

データベース処理では複数の操作を一体不可分な一つの単位として扱う「トランザクション処理」が行われることがある。実行後に変更内容を正式に反映する処理や、障害や誤操作によって変更内容を取り消す処理にもDCLの機能が利用されることがあり、利用者管理だけでなくデータの整合性維持にも関係する。

リレーショナルデータベース管理システムRDBMS)の標準的な操作言語である「SQL」では、権限を付与する「GRANT文」や権限を取り消す「REVOKE文」がDCLに分類される。トランザクションを確定する「COMMIT文」や、取り消す「ROLLBACK文」もDCLに含める場合がある。製品や文献によってはCOMMIT文やROLLBACK文をDCLから独立した区分として扱うこともあり、分類の仕方は必ずしも統一されていない。

データベース言語の構成要素には目的別にいくつかの種類がある。データの検索や登録、更新といったデータそのものの操作を行うものは「DML」(Data Manipulation Language)と呼ばれ、テーブルの作成や削除などデータベースの構造を定義・変更するものは「DDL」(Data Definition Language)と呼ばれる。これらがデータや構造を対象とするのに対し、DCLは利用者権限や処理状態の管理を対象としている。

(2026.6.26更新)
 

他の辞典等による「DCL」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。