読み方 : きょうつうかんすう

共通関数【common function】

概要

共通関数とは、プログラムの複数の箇所で必要となる同一または類似の処理を一つの関数としてまとめ、必要な場所から呼び出して利用できるようにしたもの。コードの重複を排除し、保守性再利用性を高めることができる。
共通関数のイメージ画像

プログラムを作成する際、入力値の検証や日付の変換、文字列の整形、数値の計算など、同じ処理が複数の箇所で必要になることは少なくない。同じコードをその都度記述するとプログラム全体の量が増え、見通しも悪くなる。

仕様変更やバグの修正が生じた際には、重複した記述の数だけ同じ修正を繰り返さなければならず、修正漏れがあれば動作の不整合を招く。共通関数として処理を一か所にまとめておけば、修正はその関数への一度の変更で済み、その内容はすべての呼び出し元に反映される。

共通関数は、処理対象を引数として受け取り、結果を戻り値として返す形式が基本となる。呼び出し元ごとに異なるデータを扱えるよう設計することで汎用性が高まり、様々な場面から利用できるようになる。一方、異なる処理を無理に一つにまとめると条件分岐が増えて複雑になるため、処理の内容や目的が十分に共通しているものを対象に切り出すことが求められる。

手続き型プログラミングで広く用いられてきた手法だが、オブジェクト指向言語では親クラスメソッド継承やユーティリティクラス、関数型言語では純粋関数として同様の仕組みが実装される。複数のプログラムから利用する処理はライブラリモジュールとして独立させて管理されることも多い。開発の初期段階から共通化すべき処理を洗い出して設計しておくことが望ましいが、実装後にコードをリファクタリングして整理し直すこともよく行われる。

(2026.7.13更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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