COALESCE関数 【COALESCE function】

概要

COALESCE関数(COALESCE function)とは、リレーショナルデータベースの問い合わせや操作に使われるSQL文で利用できる関数の一つで、引数を左端から調べて最初に現れた非NULL値を返すもの。 “coalesce” とは、合体する、融合する、癒着する、などの意味を持つ英単語。

SELECT文フィールド指定などで用いることができ、列挙したフィールドなどを記述順に左から調べ、最初に見つけたNULLではない(が存在する)ものを返す。その場合、「SELECT COALESCE(A, B, C) AS X FROM ~」のようにAS句で別名を付けて参照できるようにする。

「COALESCE(A*20, B/20, C+20)」のように数値計算した結果を返すようにしたり、「X - COALESCE(Y, 0) AS Z」のように取得した結果を他のと計算することもできる。引数がすべてNULLだった場合はNULLを返すため、必ず非NULL値になるようにするには末尾にデフォルト値を記載しておくなど開発者側で配慮する必要がある。

(2021.10.25更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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