ハッカソン 【hackathon】
概要
ハッカソン(hackathon)とは、ソフトウェア開発に関するイベントの一種で、参加者が会場に集って数時間から数日をかけて集中的に作業に取り組み、一つの技術分野や製品、テーマなどに関連するコンピュータプログラムを開発したり、既存のプログラムを改良したりするもの。“hack”(ハック)と“marathon”(マラソン)を組み合わせた造語。主催者によってテーマや取り上げる技術、目的などが設定され、参加者が一人あるいはチームでどのようなプログラムを作るか考え、開発に取り掛かる。短いものでは数時間の場合もあるが、長いものでは数日から一週間程度、会場に泊まり込みで作業を行うイベントもある。
会期の終わりに、各々が取り組んだ内容を説明したり、実際に作ったものを動かして見せたりといった発表の場が設けられる。競技形式やコンテスト形式で審査や採点などを行い、勝者や優秀者を表彰したり、賞品や賞金を授与する場合もある。
オープンソースソフトウェアに関連するハッカソンでは、新しい単体のプログラムの開発よりも、公開されている既存のソフトウェアに含まれる問題点を修正したり、新機能を追加したり、改良や改善を行なったりといったことに力点が置かれることもある。
近年では、ソフトウェアの開発や改良だけでなく他の対象や分野でも、参加者が一堂に会し、協同で長時間集中して創造的な作業に取り組むイベントを「~ハッカソン」あるいは「~ソン」(~thon)と呼ぶことがある。新しいアイデアを産み出す「アイデアソン」(ideathon)、ものづくりを行う「メイカソン」(makerthon)などである。
(2024.1.19更新)