マップ 【map】

概要

マップ(map)とは、地図、地図を描く、位置付ける、などの意味を持つ英単語。地図そのものを指す場合と、派生的な用法として、何かの形状や構造、分布、位置関係などを記号などを組み合わせて平面上に模式的に図示したもののことを意味する場合がある。

ある集合の個々の構成要素に対して、別の集合の要素を規則に従って機械的に対応付けたり、割り当てたりすることを「マップする」「マッピング」(mapping)などということがある。「マッピング」には「地図を作図する」という意味もあり、ゲームなどで用いられることがある。

データ構造のマップ

複数のデータをまとめて管理するデータ構造の一種で、あるデータと別のデータ(あるいはデータ集合や複合体)を一対一に対応付けて保存するものを「マップ」ということがある。プログラミング言語によっては、同様のデータ構造を「連想配列」(associative array)、「ハッシュ」(hash)、「辞書」(dictionary/ディクショナリー)などの名称で呼ぶこともある。

マップ処理

データ分散処理などで、管理システムデータを分割して、傘下の処理システムノード)へと割り付ける処理を「マップ処理」と呼ぶことがある。「MapReduce」などの処理モデルで用いられる概念で、各ノードが処理結果を管理システムへ報告し、結果を集約する「リデュース処理」(reduce)と対になる。

また、プログラミング言語によっては、配列などを構成するすべての要素に同じ処理を適用する関数メソッドとして「map()」という名称を用いることがある。引数として処理内容を記述した関数などを渡して実行すると、各要素に一気に同じ処理をうことができる。

(2024.1.30更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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