SQL Server Express 【MSDE】

概要

SQL Server Express（MSDE）とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のデータベース管理システムSQL Serverの無償配布版。製品版と基本的な仕様やエンジン部分は同一だが、利用できる機能や容量などに制限がある。

主に大規模システムで使用されるMicrosoft SQL Serverの簡易版で、使用できるメモリ容量やデータベースサイズ、CPU数（1CPUまたは4CPUコア）に制限が課されている。高度な分析機能や管理機能なども削除されるか簡易版になっている。

主にデスクトップアプリケーションのデータベースエンジンや、小規模なクライアントサーバ型システムでの使用、SQL Server応用システムを開発する際の動作検証用などとして用いられる。

同社ではMicrosoft Accessのデータベースエンジン部分であるAccessデータベースエンジン（旧Jetデータベースエンジン）も無償配布しており、SQL Server Expressの方が機能や性能は充実しているが管理や運用は煩雑となる。

1998年にSQL Server 7.0の無償版としてMicrosoft Database Engine（MSDE）の名称で初めて配布された。SQL Server 2005からは「SQL Server 2016 Express」のように、SQL Serverの特定のバージョンから派生するエディションの一つとして提供されている。

(2018.12.8更新)

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この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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